生命保険は解約した方がいいか 損をする人と保険の役目が小さい人

公開 2026年10月1日・保険のへらしかた編集部

結論

死亡保険の役目は、あなたが亡くなったあと、遺族年金・配偶者の収入・貯蓄では足りない家族の生活費を補うことです。この足りない額が小さいほど、保険の役目は小さくなります。ただ、解約するとその保障はなくなり、計算に入れていない学費や葬儀代への備えも消えます。足りない額がある人、持病があって入り直せない人、古い終身保険の人は、全部解約する前に、減らして残すやり方を見ます。

保険の役目が小さい人

死亡保険が補うのは、あなたが亡くなったあと、国の保障と家の貯蓄では足りない家族の生活費です。次のような人は、その足りない額が小さくなります。

  • 18歳未満の子がいない: 子が独立した、子がいない夫婦で配偶者に収入がある、など。
  • 遺族年金と配偶者の収入で生活費の多くが足りる: 18歳未満の子がいると、遺族基礎年金が出ます。会社員なら遺族厚生年金も出ます。年収600万円の会社員・子2人なら、合わせて月16万円ほどです(遺族年金はいくら出るか)。
  • 不足を貯蓄で払える: 毎月の不足が少なければ、子が18歳になるまでの不足の合計を貯蓄で払えることがあります。ただし、その貯蓄はほかの出費には使えなくなります。
  • 住宅ローンが団信で消える: 住まいの費用がほぼなくなるので、必要な額が大きく下がります(住宅ローンと団信)。

解約すると損をする人

  • 生活費に足りない額がある: 配偶者に収入がない、子が小さい、貯蓄が少ないと、遺族年金だけでは生活費が足りないことがあります。
  • 持病や通院がある: 解約したあと、同じ条件の保険に入り直せないことがあります。今の保険を続けたり減額したりするのに、健康状態の審査はありません。
  • 古い終身保険: 1990年代前半ごろまでに契約した保険は、予定利率が今より高いものが多くあります。解約すると同じ条件ではもう入れません(終身保険の解約はもったいないか)。
  • 払込満了が近い: あと少しで保険料を払い終える終身保険は、払い終えたあと保険料なしで保障が続きます。

解約のデメリット

  1. 保障がなくなる: 解約した日から、死亡保険金は出ません。
  2. 戻るお金が払った額より少ないことが多い: 解約返戻金は、払った保険料の合計を下回ることがよくあります。掛け捨ての定期保険・収入保障保険は、戻るお金がないか、ごくわずかです。
  3. 入り直すと高くなる: 年齢が上がった分、同じ保障でも保険料が上がります。健康状態によっては入れません。
  4. 税金がかかることがある: 解約返戻金が払った保険料の合計を50万円より多く上回ると、一時所得として所得税がかかります(上回った額から50万円を引き、その半分が課税の対象)。

全部解約しない選び方

保険料が重いだけなら、全部やめずに保険料を下げるやり方があります。保障額を減らす(減額)、これからの保険料を止めて保障を小さく残す(払済)、医療特約などの特約だけ外す、などです。どれも今の契約のまま変えるので、健康状態の審査はありません(全部やめずに減らす4つのやり方)。

決める順番

  1. 国の保障と貯蓄で生活費が足りるかを計算する: トップの計算で、自分の条件を入れて確かめられます。
  2. 証券で確かめる: 解約返戻金の額、付いている特約、契約した年と保険料を払い終える年。
  3. 解約・減らす・続けるを決める: 迷うときは、保険の無料相談で証券を見てもらうと、ほかの選び方と並べて考えられます。

Q. 生命保険を解約するとき、何を確かめればいいですか? A. 解約返戻金の額、医療特約など一緒になくなる特約、契約した年(予定利率)、保険料を払い終える年です。どれも保険証券か、保険会社から届く契約内容のお知らせで確かめられます。

Q. 子どもが独立したら生命保険は解約していいですか? A. 配偶者の暮らしが配偶者の収入・年金・貯蓄で回るなら、大きな死亡保障は要らなくなることが多いです。葬儀代の分だけ残したいなら、減額や払済で小さく残すやり方もあります。